立川防災館に行ってきました!

集合写真

 10月19日(土)、立川防災館へ総勢21 名(大人14名、子供7名)で行ってまいりました。

当日朝は、パラパラと小雨が降り出し、あいにくの天候での出発となりましたが、西公園発着の送迎バスが用意されていたので、小さなお子様連れの家族にとっても負担が少なく、大変有り難かったです。

現地で本会の秋山アドバイザーご夫妻と合流し、他のグループと一緒に防災館のインストラクターから説明を受けました。立川防災館では単に展示物を自由に観て回るということではなく、グループ毎にインストラクターが付き、各コーナーを回りながら実際に各人がそのテーマに関する体験をして、実際に災害等に遭遇した時にどう行動すればよいのか学習できる様になっています。

※ 2013/10/28 追記

個人(団体以外)で見学する場合は、インストラクターが案内してくれるのではなく、自由見学のようです。各体験室では、担当者が対応してくれるとのことです。

 

さて、まず最初は防災ミニシアターへ。  東日本大震災の記録映画 「3.11 私たちは何を経験したのか?」 を大画面で観賞しました。3.11での記憶を呼び覚ましつつ、体験コーナーへ向かいます。

地震体験室

まずは、地震体験室で最大震度7の揺れを体験。ここでは、過去の様々な大震災と同じ揺れのパターンをシミュレートして体験できるようになっています。


関東大震災の揺れを体験中の藤塚会長・・・(お尻が出ています~笑)

 

まずは身の安全を確保してから、ガス消火・ブレーカー・入り口確保等…今回は訓練なので、きちんと教えられた通りに落ち着いた行動を取れますが…いつやってくるかわからない大地震、グラッときたら、私たちはとっさに身体が動くでしょうか??

やはり、日頃からの意識と訓練が大切ですね…

煙体験室

地震を体験した後は、煙体験室で煙にまかれた状況を体験。建物火災を想定し、室内を煙を吸わずに非難する訓練です。何人かに分けて煙を充満させた室内に入って脱出します。外にはモニターがあり、中の様子がわかるようになっています。

 

煙にまかれないように体を屈ませて視界の悪い迷路のような室内を脱出するのですが、様子が分からない室内を手探りで屈んで歩くことは容易ではありません。ビル、地下街で行動することが多い私たちですが、常に非常時を想定して、初めて行くような場所では非常経路をきちんと確認しておくことが大切だと改めて実感しました。

応急救護訓練室

次に応急救護訓練室で救急救命の訓練です。小学5年生以上が対象です。

突然の事故や急病に備えてAEDの使い方、心肺蘇生法をペアになって学びました。

 

現在は、心肺停止による脳へのダメージを極力抑えることを主眼とした胸骨圧迫(いわゆる心臓マッサージ)が救急救命の基本となります。酸素不足で脳が障害を起こしては、たとえ生命を救っても社会復帰が難しくなります。

 

『救急救命は、生存の先にある社会復帰できる可能性を出来るだけ下げないことが最大の目的である』、ということがとても印象に残りました。

消化訓練室

最後に消火訓練室にて、消化訓練を体験しました。小学4年生以上が対象です。

 

火災発生時の初期消火のために、消火器の正しい使い方を訓練用に水の入った消火器で体験。小学生のお子さん達も、火災画像のスクリーンに向けて、一生懸命消火活動していました。

 

初期消火…大切ですよね。各世帯の消火器設置率は、どれぐらいなのでしょうか? 防災会の会議でもよく話題にのぼっていますが、各世帯への消火器設置の呼びかけが急務だと思っております。

参加者の声
田中南帆ちゃん(9歳)
  地震や火事の時に注意することを沢山教えてもらって、お勉強になりました。
秋山心花ちゃん(7歳)
  地震と煙の中を歩くのがすごく怖かったです。何回も訓練しないと出来ないな、と思いました。

上記の行程で防災館での体験学習は終わりなのですが、今回は秋山アドバイザーの尽力により、お隣の東京消防庁航空隊の見学も組み込んでいただきました。

 

整備中の大型消防ヘリ「はくちょう」ともう一機以外は、先日の台風26号の土砂災害救援搬送のため、伊豆大島へ出動中でした。しかし、ヘリの前で集合写真を撮った直後に、大島から都内病院へ搬送した直後の「ひばり」が任務を終えて戻ってくるタイミングに立ち会うことが出来ました。

 

普段は全く意識することはありませんが、多くの隊員たちの不眠不休の活動により、私たち都民の安心と安全が守られているのだと、実感させられました。

地震、火災など、日常生活でいつ遭遇しないとも限らない災害。何の備えもなく遭遇したら、自分や家族の身を守ることができるでしょうか。限定的ではあるものの、そういった災害に遭遇した状況をしっかり体験できる立川防災館は、とてもよく考えられている学習施設だと感じました。皆さんも、是非、ご家族で体験学習に参加してみて下さい。防災会でもまた見学会を企画したいと思います。